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宇宙探査機ボイジャー1号が、長い旅路の末、太陽圏の端に到達したと、NASAが発表した。 1977年9月に打ち上げられたボイジャー1号は、1979年に木星、1980年に土星を接近観測してから太陽圏の外に向かって飛行を続け、2004年には「末端衝撃波面」を通過した。末端衝撃波面とは、太陽風が恒星間風と出会うところで、太陽風の速度がガタンと落ちるところだ。 その後、ボイジャー1号は末端衝撃波面の外側のヘリオシースの中を航行し続け、太陽風の速度は次第に弱まっていった。それはボイジャー1号が、太陽圏の外側へ向かって着実に遠ざかっていくことを表していた。 2007年8月に秒速60kmだった太陽風は、ボイジャーが太陽から離れて1年進むごとに20kmずつ遅くなり、今年6月にとうとうゼロになってしまった。その後4か月間の測定でもこの値が安定して変わらないことが確認され、今回の発表となったものだ。この調子で飛び続ければ、ボイジャー1号はあと4年ほどで、太陽系から完全に脱出する。 ボイジャー1号は、宇宙人というものがもし存在しているとしたら、彼らに向けて地球人のメッセージを届けることを使命としている。 The Sound of Earth と名付けられた銅版には、地球上の音楽やさまざまな言語でのあいさつ(日本語の「こんにちは」も含まれている)、写真、イラストなどが記録されている。ボージャーがもし、太陽系外の恒星の惑星にたどり着き、そこの知的生命体にであったとしたら、きっとこのメッセージを読み解いてくれるに違いない、そんな思いが込められているのだ。 地球から最も近い恒星は、4.2光年離れたプロキシマ・ケンタウリだ。ボイジャー1号が光速で4時間かかる冥王星にたどり着くまで、およそ20年かかっているから、この星にたどりつくまであとどれくらいかかるか、それこそ気の遠くなるような話だ。(上の映像はNASA/JPL提供) |
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