直径約45メートルの小惑星が、来週2月16日に地球に異常接近するという。この小惑星は2012DA14と呼ばれるもので、インド洋東部のスマトラ島上空を通過する際に、地球上空約2万7700キロメートルまで接近する見込みだそうだ。2万7700キロメートルと言えば、多くの通信衛星の軌道よりも内側にある。そこでこんなに接近して、衝突の恐れはないか心配になるところだが、カリフォルニア州ジェット推進研究所の専門家などによれば、地球に衝突することは勿論、地球の上空に浮かんでいる人工衛星にぶつかる可能性もないということだ。
地球の周りには膨大な数の隕石や小惑星が普段行きかっている。それらは地球の大気圏に突入すると燃え尽きてしまう。その量は毎日100トンにものぼるそうだ。
この2012DA14と同程度の規模の小惑星は、地球の周囲になんと50万個も存在するそうで、それらのうちのどれか一つが40年ごとに地球に大接近し、そのうちのどれかひとつは1200年に一度の割合で地球と衝突する可能性があるという。
恐竜を絶滅に導いたとされる小惑星は直径が10キロもあったというから、2012DA14とは比較にならないが、仮に2012DA14規模の小惑星が地球に衝突したら、どのような影響を及ぼすのか、前もって知っておく価値はあるだろう。(写真はAFPから)
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