地球と宇宙の科学
HOMEブログ本館東京を描く美術批評動物写真集フランス文学日本文化プロフィールBBS

水の惑星 Super Earth GJ 1214b



地球から40光年という比較的近い場所に、またひとつ興味ある惑星が見つかった。最大の特徴は表面の大部分が水に覆われているということだ。地上の望遠鏡をベースにしたプロジェクト MEarth が発見したもので、GJ1214b と名づけられた。

この惑星は半径が地球の2.7倍、質量は6.5倍ある。表面積の四分の三が水で覆われ、中核は鉄とニッケルが大部分を占める。大気の成分は水素とヘリウムとで作られ、親星の光を通さないほど濃密だと考えられている。

表面の温度は非常に高く、摂氏120乃至280度もある。したがって生命を育むような条件にはない。

この惑星はSuper Earth と分類された。地球より10倍以内の大きさの惑星をSuper Earth というが、発見されだしたのはつい最近になってからだ。それまでは木星のような、ガスでできた巨大な惑星ばかりが見つかっていた。

地球と同じような大きさで、しかも表面の大部分が水に覆われた惑星が見つかったことは、今後の研究に大きなはずみとなるだろう。(上の写真はナショナルジオグラフィック提供)







HOME系外惑星次へ






作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2012
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである