系外惑星探査機ケプラーが地球型の岩石質惑星を始めて発見したと報じられた。発見といっても、この惑星自体は2008年に存在が発見されているから、その詳細な特徴が確認されたといったほうが適切かもしれない。
ケプラー10bと名づけられたこの惑星は、地球から約560光年離れた恒星系にあり、大きさが地球の1.4倍、質量が4.6倍ある。また親星の周りを20時間かけて公転している。最大の特徴は、これまでに発見された500もの系外惑星と異なり、地球と同じような岩石質でできていることだ。
しかしこの惑星には、水分は無論大気もないだろうと見られている。というのも、親星との間の距離が、水星と太陽間の距離の23分の1しかないために、親星に向いた表面の温度は1400度にもなるからだ。
ただ、この惑星が存在する恒星系に、ほかにも同じような岩石質の惑星が存在し、そこには水や大気といった生命の誕生に必要な条件がそろっているかもしれない。というわけでケプラー・ミッションの研究者たちは、引き続きこの恒星系を研究することにしている。
ケプラーは2009年3月に打ち上げられ、3.5年かけて太陽系外の惑星を探求してきた、その目的は生命が存在可能な地球型惑星を発見することだ。(上のイメージはケプラー10の想像図:AFP提供)
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