地球と宇宙の科学
HOMEブログ本館東京を描く美術批評動物写真集フランス文学日本文化プロフィールBBS

銀河のペア Arp147




上の写真(NASA)は衝突銀河として知られるArp147の映像、ハッブル宇宙望遠鏡の可視光線データとチャンドラX線観測衛星のX線データを合成して作ったものだ。

A147はくじら座の方向4億3000万光年の彼方にある。渦巻銀河(右側)と楕円銀河のペアだが、右側の銀河にリングのように空洞ができているのは、左側の銀河が衝突して突き抜けたあとだ。

この衝突の際に、大質量の星が大量にできた。青く光っているのがそれだ。

大質量の星は寿命が短い、数百年ほどで超新星爆発を起こし、その後にブラックホールや中性子星を残す。

右側のリングのピンクに見えるところがブラックホールだ。ブラックホールは強大な重力で周囲の物質を吸収するが、その際に放出されるX線がピンク色に見えるわけだ。







HOME星、星雲、銀河






作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2012
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである