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日本の研究グループが世界で始めて巨大ブラックホールの位置を特定したそうだ。そのグループとは、国立天文台、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、総合研究大学院大学合同の研究グループ。おとめ座の方向に約5400万光年はなれたM87銀河の中心部にある超巨大ブラックホールを、米国立電波天文台の望遠鏡10台を動員して突き止めた。 ブラックホールそのものは真っ黒なので、直接には見えない。ただブラックホールに星などが吸い込まれるときに、ガスを放出するジェットという現象が起きる。その現象を突き止めれば、ブラックホールの所在もわかる。しかしこれまでは、ブラックホールの周囲に立ち込めるガス雲にさえぎられて、ジェットの噴出孔が特定されたことはなかった。今回の業績はだから画期的といってよい。 研究グループでは、噴出孔の様子が更に明らかにされれば、将来的にはブラックホールそのものの内部も明らかになる可能性があるといっている。 なお、今回のブラックホールは、直径が地球と太陽の距離の240倍。ブラックホールの中でも最大級とされる。(写真は国立天文台によるイメージ図) |
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