地球と宇宙の科学
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地球最大規模の地震はマグニチュード10



地球で発生する地震のうち、考えられる限り最大規模の地震はマグニチュード10前後、こんな想定結果を東北大学の松澤暢教授が発表した。これまで確認されている最大の地震は、1960年におきたチリ沖地震のM9.5だったというが、それをはるかに上回る。昨年の東日本大地震はM9.0だったが、それと比較して32倍の規模になるという。気が遠くなるような数字だ。

松沢教授が想定したのは、アラスカからカムチャツカ半島をへて日本の南にかけて延びる全長8800キロの海溝が、20メートルずれ動いた事態だ。この結果地震が起こると、その揺れは20分から1時間にわたって続き、揺れが収まる前に巨大な津波が押し寄せ、しかも何日間も続くことが考えられると指摘した。

松沢教授は、こうした巨大地震が絶対起こると考えているわけではない、と断った上で、わずかでも可能性があれば、どういうことが起こるか事前に理解しておくことは必要だ、とコメントしたそうだ。

ちなみに、1960年のチリ沖地震は、幅200キロ長さ800キロの断層が20メートルずれたことによって起こり、半径1000キロにわたって最大震度6の揺れを観測、本震発生の15分後には高さ18メートルの津波がチリ沿岸部に押し寄せた。日本には、本震発生から22時間半後に、6メートルの津波が三陸沖に押し寄せ、142人が死亡するという被害があった。(映像はNHKから)







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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2012
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