地球と宇宙の科学
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18年ぶりの巨大満月(Super Moon)



昨夜(3月19日)は普段の満月に比べてひときわ大きな満月・スーパームーン(Super Moon)が見られた。1993年以来18年ぶりのことだ。

この現象は、月が楕円の軌道を描くことから生じる。楕円のうち地球から最も遠い地点をアポジー(Apogee)、最も近い地点をペリジー(Perigee)という。昨夜の満月はペリジーの地点に月がさしかかったことで生じた現象だ。

スーパームーンは通常の満月に比べると、20パーセント明るく、15パーセント大きいそうだが、普通の人の目には、そんなに異なっては見えない。周囲に比較するものがないからだろう。

しかし、その明度からして、夜がことさら明るいようだと感じることはある。冀望の月が出ていた一昨日の夜、筆者は外に出て月を仰いだが、その際周囲が不思議に明るいと感じたものだ。

世の中には、スーパームーンが不思議な力を持っていると考える人もいる。そうした人の中には、今回の東北地方で起きた巨大地震とそれに続く津波とを、スーパームーンと関連付けて説明する者もいる。(写真はハンガリーで撮影されたスーパームーン:ナショナル・ジオグラフィック)







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