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土星は周囲に輪を持つことで知られている。普通の望遠鏡ではひとつの輪のように見えるが、実際には12の輪が重なっている。ところがこの輪の外側にさらに、これまで観察されたことが無い巨大な輪があることがわかった。 アメリカの宇宙望遠鏡スピッツァー Spitzer Space Telescopeが送ってきた土星の映像を解析した結果わかったものだ。上の絵はそれをもとに、土星と新しい輪の関係を再現したものだ。(AP提供) イメージからわかるとおり、とてつもなく大きな輪だ。内径が土星から600万キロメートル、外径が1800万キロメートルの距離にある。計算上、この輪の中に地球が10億個も入るという。 成分は微細な塵らしい。土星のもっとも外側の衛星フェーベからはみ出た塵だ。というよりフェーベを形成した宇宙塵の残骸が輪として残ったのかもしれない。 土星本体は主にガスで出来ているが、フェーベは岩石状だ。おそらく輪の成分である塵とフェーベ本体の成分とは共通していると考えられる。 これまで地球から見えなかったのは、散在する塵が光を反射するほどの密度でないことを物語っているのだろう。 |
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