地球と宇宙の科学
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金星が太陽面の前を横切る



この日(6月6日)金星が太陽面の前を横切る珍しい現象が見られるとあって期待していたが、あいにく朝から雨模様で、金星はおろか太陽の影さえ見えない。現象は7時過に始まり、午後1時ちょっと過ぎまで続くというが、正午を過ぎても晴れる気配がしない。そこですっかりあきらめて、トマトとスイートバジルのスパゲッティを作って昼飯を食っていたところ、午後1時ちょっと前になって、空が急に明るくなった。

すわっとばかりに、先日金環日食の観察に使った太陽グラスをつかんで庭に飛び出た。

見える、見える。太陽の右端近くに、豆粒みたいなものがちらりと見える。これが金星に違いない。この前見た金環日食ほどダイナミックではないが、それでも珍しい眺めであることは間違いない。何とか世紀の眺めに立ち会うことができたわけだ。

世紀の眺めと言えば、次回に同じ現象を見られるのは105年先のことだというから、たしかに世紀に一度の天体ショーではある。

金星と言えば、先日も珍しい眺めが見られた。3月26日の夕方の西の空に、三日月を挿んで、金星と木星が一列に並んだのだ。筆者はそのことについて何ら事前の知識がなかったのであるが、勤めから帰ってきた家内が、これもまた前触れもなくこの珍しい眺めに接して、玄関に足を踏み入れるや否や、亭主にも観覧を勧めたという次第なのであった。

そちらも18年ぶりの珍しい出来事だったそうだ。(写真は日面を横切る金星:ナショナル・ジオグラフィックから)







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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2012
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