地球と宇宙の科学
HOMEブログ本館東京を描く美術批評動物写真集フランス文学日本文化プロフィールBBS



ヘラクレスA銀河のブラック・ホール



ヘラクレス座の方角にあるヘラクレスA銀河は、肉眼でも見えることで知られている。肉眼で見ると、楕円形に見える。ところがハッブル宇宙望遠鏡のデータをもとに精査したところ、上の映像にあるような形をしており、端から端までの距離は100万光年もあることが分かった。(天の川銀河の直径は10万光年)

銀河の中心部(ピンクに光っている部分)にはブラック・ホールがあり、その質量は天の川銀河のそれの1000倍もあるという。なお、天の川銀河のブラック・ホールの質量は太陽の質量の40億倍である。

影像では、ブラック・ホールを中心にして、ガスが一直線上に伸びていることが確認できる。これは、銀河内のガスが、ブラック・ホールの引力に引き寄せられていることをあらわしている。引き寄せられているのはガスだけではない。銀河内の星々もブラック・ホールに引き寄せられて、次々と呑み込まれている。この調子だと、いつかこの銀河は、すべてブラック・ホールに呑みこまれて消えてなくなる運命にある。





HOMEブラックホール








作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2012
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである